
トナカイの肉は、ラップランドの伝統的な食材です。ラップランドのトナカイの数は、住民の数よりも多いのです。トナカイ料理といえば、一般的にソテーがよく知られていますが、そのほかにも、ローストシチューやキャセロールなど、様々な種類のものがあります。また、トナカイ・シェフ選手権なども行われ、新しいレシピへの取り組みも盛んです。
トナカイのほかにも、ラップランド料理では、クマや猟鳥など、野生の動物の肉や、サーモンやサケ科の魚、そして淡水魚を使った料理が人気です。
また、料理の付け合わせにも、メインとしても欠かせないのがじゃがいも。地元の人々は、ほぼ毎日、じゃがいもを口にします。一番おいしいじゃがいもが出回るのは、夏の白夜の時期です。じゃがいもに加え、かぶも伝統的な根菜です。
ラップランドの森と湿地は、ベリーの宝庫です。その明るいオレンジ色ゆえ、”ラップランドの黄金”と呼ばれることもある、クラウドベリーはとても貴重なもので、多くの人に好まれています。白い焼きチーズのクラウドベリー添えは、大人気のデザートです。もちろん、ブルーベリーやコケモモ、クランベリーなども豊富で、そのままでも、ジャムにしても、ジュースにしてもおいしくいただけます。
伝統的なラップランドのスイーツでは、焼き菓子で、リエスカやカンパニストと呼ばれるものがあります。
ラップランドでは、薬用として、また、スパイスとして、ハーブが多用されています。現在は、環境保全の観点からも、フィンランドのナチュラルなハーブが注目を集めています。
ロヴァニエミのレストランでは、地元で取れた食材を使い、伝統的な方法で調理された料理が楽しめます。
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